アスペ・エルデの会では、東海地区にお住まいの一定のキャリアと力量のある専門家の皆さまに、スタッフとして一定の責任を担っていただきつつ専門家チームの中で一緒に活動していただくことで互いに研鑽を積んでいかれることが好ましいのではないかと考え、教師・保育士・保健婦・臨床心理士・医師・言語聴覚士・作業療法士など、発達障害児者の支援に携わる専門家の方々に向けての研修・支援プログラムを実施致します。
各コースのご案内
ディレクター・コース
現在は、原則、学部学生時代にボランティア・スクール(2年間)を修了した後、各小グループやプログラムグループを基本に研修を行います。
基本研修プランとしては、<自閉症向けの専門家研修プラン案>にそって、専門家養成に取り組んでいく予定です。個別の支援だけでなく、グループのマネージメントの研修も行ないます。
特別支援教育研修スタッフ
東海3県に常勤(正式採用)で勤務する、小・中学校の教員を対象とする2年課程のコースです。
・子どもの教育的な診断のつけ方
・問題の把握の仕方
・個別支援(教育)プログラムの作成と評価
などの研修を行い、地域の中で中核になることができる教員の養成を目指しています。
また、各地の教育センター・教育委員会の研修などとも積極的に交流していきたいと考えています。
若手臨床家・大学院生研修生コース
このコースについては問合せのあった方から随時、書類審査と面接によってご参加いただくかどうかを決めさせていただきます。書類審査または面接によってお断りする場合があることをあらかじめご了承の上、お問合せください。
対象は、医療、心理、福祉、言語、作業療法などの専門職にすでに従事し、発達障害児者支援についての専門的研修を地域で実際に取り組んでいこうという志をお持ちの方。施設職員など、現場での実践に取り組む方も含みます。
内容は基本的に、ディレクターコースのものに準じます。
障害児者福祉・児童福祉分野職員研修
障害児者福祉・児童福祉分野の常勤職員(指導員、保育士、社会福祉士等)を対象とし、発達障害、特に自閉症スペクトラムの人たちの支援枠組みやネットワークを創っていきます。
・支援ニーズ把握のためのアセスメントツールを用いた支援計画の立て方
・ペアレントプログラムやペアレントトレーニングを実際に地域で継続実施していく研修、
・今後の地域での発達障害の人たちの独り暮らしを含めた地域生活支援のための専門研修
など、あくまでも受身的に「勉強をする」「教えてもらう」ということではなく、身体と頭を動かして一緒に地域の仕組みを創ったり、場合によっては新しい仕組みを提案していってしまったりして、生きやすい社会を創る大きな目標のもとに、活動をしようという方とご一緒したいと思います。
参加対象
ディレクターコース
・学部学生時代にボランティア・スクール(2年間)を修了し、臨床心理士、言語聴覚士などの専門課程に進んでいる方
・医師については、この段階からの研修もお引き受けしています。
特別支援教育研修スタッフ
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特別支援教育研修スタッフの募集
--発達障害児の地域発達援助システムのボランティア・スタッフ養成講座
プログラム責任者;辻井正次(中京大学社会学部助教授)
講師;東海地区の大学教員、医師、臨床心理士など専門家多数
企画の趣旨
この企画の運営主体は、学習障害をはじめとして、注意欠陥多動性障害、高機能広汎性発達障害(高機能自閉症・アスペルガー症候群)の軽度発達障害の子どもたちの発達援助システムから発展した、発達障害児者の地域発達システムである「NPO法人 アスペ・エルデの会」です。「NPO法人アスペ・エルデの会」には子どもの発達援助に携わる専門家多数がスタッフとして参加しています。「軽度発達障害」については、従来、「学習障害」の範疇に含まれるものに加え、高機能自閉症やADHD(注意欠陥多動性障害)が含まれます。彼らは知的に大きな遅れがないため、多くの子どもたちは普通学級に所属しています。特別支援教育の推進途上の段階では子どもたちの生涯にわたる一貫した発達援助を親たちの運営責任においてやっていくことが不可欠です。そうしたなかで、今回の企画の母体となる地域発達援助システムの構想が生まれてきました。こうした地域発達援助システムが機能し出すと、必ずしも「軽度発達障害」だけではなく、発達障害全般にわたる支援も可能になってくるでしょう。 このスクールの様子はNHK教育テレビなどでも紹介されました。
こうした研修は今まで教育センターなど公的にのみ行われることが望ましいとされてきました。また、大学院などへの進学で指導を受けることもあり得ます。しかし、様々な財政上の都合や専門家の数が限られていること等から公的な支援が機能的に働きにくく、受けたい研修が受けられないといった現実があり、大学においても、一定の単位数を履修しないといけないために、本当にしたい学習ができないのが実情です。いろいろなところでまとまった研修ができるような機会が選択できることが大事ではないでしょうか。また、実際に担当するクラスの子ども達への指導のアイディアを練りながら、地域のなかで研修ができることもより望ましいことと考えます。
「NPO法人 アスペ・エルデの会」では、すでに学生や大学院生を対象としたボランティア・スクールを開講している都合もあり、大学院生の専門家育成用のプログラムを利用することで、実際に活動に関与いただきながら、研修を積んでいただくことが可能です。基本的な子ども達の行動の理解、大まかな診断が理解できるようになること、正しい子どもに対する理解に基づいた教育的介入のプランが立てられること、実際に十分に専門的観点に基づいた指導ができること、学生に対して基本的な指導ができること等が、カリキュラム内容になります。一応、2年間と言う年限を設定しますが、年限よりもカリキュラムのこなし具合で評価し、一定の力を取得したと評価できた段階で修了証をおだしする予定です。かなり多数の東海地区の一線級の専門家たちからの指導を受けながら、教員としての質的な向上を目指しませんか。(文責;辻井正次)
研修の概要
開校 平成19年5月
期間;2年間以上。途中でのドロップアウトは認めない。カリキュラム修了時点までカリキュラムに沿って研修していただきますので、部分的な参加はできません。
募集対象;東海地区の小中学校で現職(正規採用)の教員。原則として、専門教科をもつ教員、養護教諭、養護学校等特別支援教育の教員免許を持つ方を対象とします。それ以外の職種についての募集は致しません。できるだけ多くNPO法人アスペ・エルデの会の活動に参加できる方を優先します。実習に伴う倫理的責任を担えるだけの責任感がある者。基本的な連絡をインターネットを用いて行うので、インターネットが利用できることも条件です。
募集人員;若干名(数名程度)。全体として5名程度。
費用;原則として無料ですが、アスペ・エルデの会個人賛助会員になっていただきます。また、合宿式の研修等の場合は実費は徴収します。会場までの交通費等の実費は必要。
会場;愛知・岐阜・三重県内。毎回、会場が変更するため、スケジュールを確認の上参加すること。
プログラム概要
1)導入期;5月から翌年1月まで。アスペ・エルデの会主催の教員セミナーなどに参加しながら、地域での発達支援の実際について体験的に学習する。
2)入門期;翌年1月から4月をメド。基本的な発達障害児に関する知識と、実際に子どもと関わるための関わり方の講義と実習。発達障害児の地域発達援助プログラムに実際に参加しながら、青年期グループを担当グループとして、子ども達が成長した姿に触れ、発達経路についての理解を深める。可能な限り、担当の子どもとの1対1を基本とした子どもとの関わり方に対する継続的指導(スーパーヴィジョン)を受ける。並行して、全体会(大グループ)や小グループに可能な限り参加し、子どものソーシャル・スキルや学業スキルの獲得を促進する教材作成や環境構成の仕方や、子どもたちへのグループ指導の仕方について実践的な指導を受ける。
3)専門研修期;翌年4月から再来年3月をメド。入門期のグループ参加は継続。実際の専門的受理面接、基本的な心理検査の実習、子どもの評価の仕方についての実習。子どもの状態像の捉え方についてのレポートの作成指導。その後、実際のグループで実習するとともに、学生のボランティア・スクールで、学生の指導を行う。発達障害児の地域発達援助プログラムに参加しながら、子どもに対する個別治療教育プログラムの作成・指導案の作成と取組み、地域発達援助システムの運営に関する指導を受ける。かなり高度な専門的指導をおこなうことになるので、必要な専門知識についての自学自習も必要となる。グループの専門的マネージメント、子どもとスタッフの成長の評価、個別教育計画の作成と実行などが専門的にでき、専門家として認められる力量となった段階で修了とする。
・東海3県に常勤(正式採用)で勤務する、小・中学校の教員
若手臨床家・大学院生研修生コース
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若手臨床家・大学院生研修生コース 募集のご案内
実際に、NPO法人アスペ・エルデの会の活動に取り組みながら、発達支援プログラムの立案、実行、グループのマネージメント、施策立案の仕方など、発達障害の専門家に必要なノウハウを実践的に学びます。
対象
年齢制限あり。参加時点で30歳以下。
専門領域:医療、心理、福祉、言語、作業療法などの専門職にすでに従事し、発達障害児者支援についての専門的研修を地域で実際に取り組んでいこうという志をお持ちの方。または大学院生。施設職員など、現場での実践に取り組む方も含みます。原則、常勤の公務員は除きます。(常勤公務員の場合、所属機関長の研修依頼文書(非公式の場合も考慮する)がある場合、参加できる場合もあります)
参加条件
愛知、岐阜、三重県に在勤または在学し、NPO法人アスペ・エルデの会の活動に定期的に参加できる方。
活動は、平日の夕方から夜か、土曜日・休日。月に数回が基本です。
募集人員(平成20年度)
大学院生5名程度。
平成20年5月からの開始となりますので、それまでに説明会に参加して説明を受けてください。説明会日程などはお問合せ下さい。
大学院生以外で、条件を満たす方で関心があれば、随時、統括ディレクターの辻井までお問合せをお願いします。
研修期間
3年をめどとする。
2年目以降、一定の専門性を身につけたと判断できる場合、ディレクターコースへの移行が可能である。その場合、交通費や一定の謝礼が支給される場合もある。
研修のメリット
現在、発達障害の研究は世界的に非常に活発であり、新しい知見が次々に出され、従来の精神科疾患の分類自体の再検討が必要になってきています。成人の精神病理のいくつかが発達障害の観点で再検討されるようになっています。子どもの問題でも、虐待の半数以上は発達障害ですし、不登校の3分の1は発達障害で、力動的な支援技法中心では支援がうまくいかず、適切な対応する支援技法を学ぶことが必要ですが、残念ながら教育機関では学ぶことは難しい現状です。
NPO法人アスペ・エルデの会は複数の大学などの専門家たちが当事者たちとともにより質の高い支援を実現するために創った支援システムであり、こうした領域での実践及び研修が可能です。さらに、最新の研究プロジェクトに参加することにもなります。実際に先輩の臨床家と一緒に発達支援に取り組み、指導を受けることや、若い学生スタッフを指導する体験は、臨床家の成長にとってかけがえのない体験になると思います。研究プロジェクトのなかで、自分の研究課題を持つことも可能です。
・30歳以下。医療、心理、福祉、言語、作業療法などの専門職にすでに従事し、発達障害児者支援についての専門的研修を地域で実際に取り組んでいこうという志をお持ちの方。または大学院生
施設職員など、現場での実践に取り組む方も含みます。原則、常勤の公務員は除きます。
障害児者福祉・児童福祉分野職員研修
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障害児者福祉・児童福祉分野の職員の継続研修のご案内
障害児者福祉・児童福祉分野の職員向けの勉強会を立ち上げていきたいと思います。まず、東海地区の事業所・施設などで実際に支援に取り組むスタッフ向けに、発達障害、特に自閉症スペクトラムの人たちの支援枠組みやネットワークを創っていく機会としたいと思います。勉強会といいながら、実際に発達障害の人たちの余暇支援活動等の地域での活動にも参加していただく意欲のある方たちで構成したいと思います。
実際には、支援ニーズ把握のためのアセスメントツールを用いた支援計画の立て方や、ペアレントプログラムやペアレントトレーニングを実際に地域で継続実施していく研修、今後の地域での発達障害の人たちの独り暮らしを含めた地域生活支援のための専門研修など、あくまでも受身的に「勉強をする」「教えてもらう」ということではなく、身体と頭を動かして一緒に地域の仕組みを創ったり、場合によっては新しい仕組みを提案していってしまったりして、生きやすい社会を創る大きな目標のもとに、活動をしようという方とご一緒したいと思います。勉強会と並行して、アスペ・エルデの会の社会人グループの各種余暇支援(鉄道研究会、アニメ同好会などなど)にもご参加いただけましたらと思います。
くわしくは、
セミナーページでご確認ください。
対象
東海地方に在勤の障害児者福祉・児童福祉分野の常勤職員(指導員、保育士、社会福祉士等)。
非常勤職員でのご希望はお問い合わせください。保護者の立場での参加はできません。
参加条件
アスペ・エルデの会の賛助会員に入会できる方。
会場費・ゲスト講師謝礼の頭割りでの負担をお願いできる方。
研修日程
お申し込み・お問い合わせ
代表の辻井正次のFacebookか、アスペ・エルデの会のFacebookかブログまたはHP等でご案内いたしますので、適宜ご確認いただきますようお願いいたします。
(携帯メールご利用の場合はwebメール受信を許可する設定にしてください)
・障害児者福祉・児童福祉分野の常勤職員(指導員、保育士、社会福祉士等)
非常勤職員等で希望の場合はお問い合わせください。
研修価格
無 料
(各コースとも ただし交通費等は実費負担)
※特別支援教育研修スタッフ、障害児者福祉・児童福祉分野スタッフは
個人賛助会員への入会が必要です。
お申し込み・お問い合わせ
ディレクターコース
原則ボランティアスクール修了生のみの募集となりますので、ホームページからのお申し込みは承っておりません。
特別支援教育研修スタッフ
若手臨床家・大学院生研修生コース
以下のそれぞれのフォームからお問い合わせください。
障害児者福祉・児童福祉分野職員研修
左記の募集要項をご覧の上、該当する連絡先にお申し込みください。