おりーぶの会オリジナルストーリー
第一話
なごみちゃん 流される
ここはおりーぶの森。ここにはなごみちゃんとその仲間が住んでいる。
近くには小さな川が流れている。なごみちゃんはその川で仲間とよく遊ぶ。
ある日のことである。その日は雨がよく降っていた。
なごみちゃんは雨の日はいつも遊ばずにじっとしている。
この日は、他の仲間は川で遊ぶと言って川へ行ってしまったのでなごみちゃんは1人になってしまった。
だんだん雨が強くなってきた。なごみちゃんは仲間のことが気になり、様子を見に行くことにした。
その頃、川で遊んでいたなごみちゃんの仲間たちは川の水がだんだん増えていっていることに気付く。
雨もさらに強くなってきた。
ここで遊んでいては危険だ。仲間たちは森へ帰る事にした。
なごみちゃんは川に着いた。しかし誰もいない。川にはものすごい勢いで水が流れている。
もしかして流されてしまったのだろうか。そう思ったなごみちゃんは川の中をのぞいた。
その時だった。なんと、なごみちゃんは滑って川に落ちてしまった。
なごみちゃんは川から出ようとするが、水の流れが強く上がることができない。
森に戻った仲間たちはなごみちゃんがいないことに気付く。
仲間の1人が急いで川へ走った。するとなごみちゃんが川に落ちている。
なごみちゃんはどんどん流されていく。追いかけようとしても追いつかない。
そして見えなくなってしまった。
なごみちゃんは流されながら、なんとか上がろうとする。しかし水の勢いはさらに強くなり、おりーぶの森からどんどん離れていく。
そして海まで流されてしまった。
そして雨がやんだ。なごみちゃんは海に浮かんでいて、戻ろうと思ってもどっちが陸なのかわからない。
だんだん空が暗くなってきて夜になってしまった。
なごみちゃんはそのまま寝てしまった。
朝になった。なごみちゃんが目を覚ますと砂浜にいた。
なごみちゃんは寝ている間に流されてある島に着いたのだ。すごくきれいな島だ。
遠くに誰かがいるのが見えた。なごみちゃんはその方向へ歩いていった。
そこにいたのは今まで見たこともないような人だった。名前はヤシノミッキー。
なごみちゃんはここがどこなのかを尋ねた。するとここは東芝島だという。全く聞いた事がない場所だ。
するとなごみちゃんの所に島の子どもたちが集まってきた。
なごみちゃんはみんなに今までのことをすべて話した。
ヤシノミッキーと子どもたちは驚いた。みんなおりーぶの森のことは全く知らない。
でも、なごみちゃんが流れてきた方向は分かる。その方向に行けば陸があるという事もみんな知っている。
そして、みんなでなごみちゃんをおりーぶの森まで戻してあげようということになった。
早速、準備が始まった。東芝島から船に乗ってなごみちゃんが流されてきた方向へ行く。出発は明日の朝だ。
なごみちゃんはその日、東芝島の中をいろいろ見て回った。