2025.09.10
先月は、プールの話をしましたが、今月は旅行の話です。まだ、夏の気分を引きずってます。夏が暑すぎて、外に出られないから、私の知っている夏が終わっていないと、私の体が言っているのかもしれません。
というか、幼稚園に勤めだしてから、長期休暇がないんです。本当に休めたのはお盆の週だけ。この週は、学園全体が休むから。うちの学園の有難いところは、休むときには、もうしっかり休んで、門にはしっかり鍵かけられて入れないし、メール等も私信以外一切来ないことです。名大には門がない(正確にはいくつかあるけど、キャンパスのど真ん中を片側3車線の道路が通ってるから、実質どこからでも入れる)から、名大の院から椙山に赴任した当初は門ががっつり閉まるのは印象的でした。創立記念日に間違えて出勤した時のことですが。本来なら、長期休暇に園長は行く必要ないんですが、ひっきりなしに呼び出される。あれやこれやで。おまけに歩いて10分かからないから、私もほいほいと行く。本当に、毎日なんですよ、これ。
子どもの問題は許容するけど、親さんのことで呼び出しは、なあ、と思います。
うちの子ども達も働いてたり、就活やバイトもあるし、かつてはお値段の安い平日を狙っていましたが、今年はがっつりと盆休みに、2泊で三重に行ってきました。長期休みに旅に出るのは、子ども達が小さかった頃からのお約束。一回だけ、海外ということもありました。もう、大人になったし、それぞれ予定はばらばらだけど、なんか行っちゃうね。
長男は鬱だし、次男は自閉だし、でも旅行は好きで、私が連れて行かないと、どこにもいけなくなっちゃうからね。
って本当か?
次男はアスペ・エルデの会の社会人グループの活動には、必ずと言ってよいほど参加します。以前は、一人でよく出かけていましたが、一度、不快な声を出している人を叩いてしまって以来、完全に一人での外出は禁止しています。だから、余暇の過ごし方がわからなくなって、そのままで、社会人グループでの活動が余暇活動の全てと言えるかも。でも、大好きなゲームセンターにまでは行ってもらえないから、そこはお母さんが連れて行く。と思ってたけど、なんか最近、活動後にそのままゲーセンにも行ってるみたい。一緒に行く友達もできたようです。旅行なんかあると大喜びです。週末旅行して、翌日は自分で有給取ってます。以前、無理して出勤したら、途中で疲れて泣けてきて、ジョブコーチさんから連絡もらったお母さんが迎えに行ったりしたので。
こういった活動、年間合計すると、結構な日数あるぞ。私が行ったことないとこまで、旅行してるぞ。
長男はそうは行かない。
かなあ?
本人の認識はそうなんです。でも、今年に入ってからも、大阪の友達に会いに行ったり、オンラインゲームで知り合った人の結婚式に招かれて神戸に行ったり(これもすごいですよね。招ぶんだね、普通に)、蛍サミットで石川の田舎行ったりしてました。これはなんでしょうか。本人曰く、どれも旅行そのものが目的じゃないとのこと。でもしっかり観光してきたよね。
末娘なんぞは、一年前ドイツに留学する際、「飛行機の予約わかんなーい、外国のホテルなんかとれなーい、お母さん、やってえ」といって出発し、スマホを海外で使えるようにするのも、両替するのもお母さん任せだったのに、友達から「オーストラリアでコアラを抱っこしたいけど、海外旅行なんてしたことないし」と言われて、「じゃ、一緒に行くよ」と、飛行機もホテルも格安のを自分で手配してしまいました。海外用のSIMカードの扱いもお手のもので、友達の分、全部やってあげました。ドイツを拠点に、一人旅で10カ国まわってきたもんね。あ、パリは向こうで仲良くなった韓国の子と行ったんだっけ。今、まさにボンダイビーチにいます。冬ですけどね、向こう。
つまりはね、なんか、名古屋から一番動いてないの、私じゃないですか? 幼稚園長になってから、以前みたいに出張しなくなったし。いなきゃいけないから、園に。
家族の形は変わると言いますが、それに合わせて、旅の形も変わってきたようです。
そもそもお父さんははしゃぎまくって、一週間くらいのプラン立ててたけど、母は長くて3泊。だいたい1泊。
園長と教授のダブルワークの私は、ストレスから解放される旅には出たい。ストレスというより、家事かな。ほんの少しだけ、乗り鉄なので、電車に乗って移動するだけで、楽しいのです。
旅行の目的は、観光地より、ショッピングより、宿。食事とお風呂。
仕事で疲れてるのに、余暇で疲れてどうする。
だけど、娘が送ってくるオーストラリアの大自然の写真を、こんな旅行もしたいなあ、と思ったりするわけで。
でも、長女は家族旅行はそろそろ卒業かなあ。
「お母さん、今度の旅行、石川か滋賀がいい。私、車運転するから」
そうね。兄二人が免許持ってないから、知床でもいきなり、400kmくらい運転してたもんね。ほとんど対向車がなくて、よかったね。
しかし、なんで石川か滋賀?
「すごーく美味しいお寿司が食べたいの。それか鴨。パリで食べた鴨が、10ユーロもしないのに美味しかったから」
少なくとも、来年の春には、また家族で旅行します。