2026.05.10
 意外だと言われますが、宇宙と恐竜とポケモンが大好きです。将来有望なオタク系男児(つまり、かなりの確率でオタクになりそうな)と話が合います。当然、S Fも好き。語り出すと止まりません。
 映画館で観る映画も大好きです。サブスクで観たり、テレビで放映されるのは、あんまり。いろんなことが気になったり、誰かに中断されたりするのが嫌だから。スマホの電源すら切って、他のことは何もせず考えず、暗闇の中で物語に集中しないと観た気にならない。というか、外界との接触を絶ってしまわないと、日常が容赦なく入り込んでくるんです。着信音は無視できない質。日常から、できるだけ切り離されたいので、IMAXとかドルビーサラウンドとか、特殊箱と言われるところにもよく行きます。4DXもアトラクション感覚が好き。
 忙しい中で時間を作るとなると、どうしても観たいものしか観られない。昨年の夏は、まず「鬼滅の刃」が外せなくて、それから歌舞伎が好きなのと、いろんな人から「堀田さんはきっと、好きだと思うよ」と言われたので「国宝」には行きました。それから、今年に入って自分の好みで「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。どれも2時間半を超える作品です。昨夏の話題作はいずれも長尺の作品だと話題になって、トイレの対策として、ボンタン飴を食べると良いとか、大福が効くとか言われていました。大きな映画館のある建物のコンビニに並んだボンタン飴の画像がバズったりして。子どもを連れていた頃は、私自身がトイレで中座することも多かったので、初手の鬼滅は豆大福食べて、映画館で飲み食いせず、で対策したんですが、楽勝だったので、以降は普通に観てました。今は次男から「スーパーマリオ・ギャラクシー」にいつ行くのかとせっつかれているところです。
 次男はおでかけが大好き。アスペ・エルデの会で何かイベントがあると、全部行きます。予め計画されていた家族旅行と冠婚葬祭以外の理由では休みません。以前は好きなところに好きなように行っていたのですが、一度警察沙汰を起こして以来、一人での外出は一応やめになりました。
 一応、というのは、会のイベントのように出先で人と落ち合うときはO Kになってるし、家族と外出しても、一人でゲーセン行っててもらって、5時半に合流ね、ということもしているし。一人で外出させないのは、表向きの理由は保護者がいないと何をするかわからないから。でも、警察沙汰(具体的には、駄々をこね続ける子どもを叩いた)になったのは、長い間、100回以上の一人外出でたった一度だし、流石に警察まで行ったら、本人にも尋常ならざる事態というのがわかったやろ、とこっちがたかを括っているのもあります。よくないですね。
 会のイベントだと、友達に会えるというオプションが魅力的なのだと思いますが、家族はアラサーともなるといつも一緒にいて、有り難みが薄れてくるようです。彼は、とにかく誘われたら出かける、誰かが出かけたらついていく。ときと場合を選ばず。そんな幼児のような行動パターンが、20代後半になって変わってきたように見えます。行かなくてもいいときもある、と知ったんですね。
 いくよ、と言ってついてきて、機嫌が悪くなることもありました。たとえば、お風呂。彼以外の家族はみんな、スーパー銭湯が大好きなんだけど、彼はお風呂に入ったらすることがない。岩盤浴にもサウナにも、寝転んでマンガを読むことにも興味はないのです。ゲームセンターだけは大好きですが、最新型のゲームを栄のゲームセンターですることが日常になっていて、型落ちのゲームには興味ない。銭湯とホテルでは、まずゲームコーナーに行きますが、面白くないな、と帰ってきます。何もしないで、同じところをぐるぐる歩かれると、無理してついてこなくてもいいよ、と言いたくなります。
 映画もそう。基本的に映画を観るのは雰囲気込みで大好き。誰かが観ると、ついていくんだったけど、興味のない作品なら、もういいか、と。「清洲会議」とか、彼が観てもつまらなかっただろうな、ごめんね。でも、中高生の頃は、日記を書くのが課題だったから、無理して感想を書く。「さむらいのたたかいでした」とか「せいしゅんのものがたりでした」とか。それはそれで面白かった。
 でも「行く?」と訊いても「僕はいいかな」と答えることが多くなりました。基本的に私と好みは合わないから。でも、逆に一人で映画は観られないから、マリオは私が付き合います。というのも、チケットはQ Rコードになって、スマホさえあれば無くしたりすることはなくなったけど、コンセッションに並んでフードを買うとか、Q Rコードの下に書いてある席を見つけて座るとかって、結構難易度高い作業だと思います。席ガチャ外れて、隣に変な人が座ったとき、次にどんな行動取るかの判断も難しいです。変な人でなくても、特定の音を立てる人が苦手。席に座ってると、すぐに離れることができません。
 今、幼稚園にいると、お母さん達には、早く自由になりたい人と、成長して離れて行くなんて考えたくもない人がいるんだな、と思います。私は、後者だったかな、どっちかと言うと。でも、いざ一人また一人と減っていくと、高まる自由度に胸がときめきを覚えました。これが大人としての親子の付き合い方なんだな。楽しい。
 ちょっと引っかかるのが、長男が私の誘いを断るときの、
「ごめん、悪いけど、やめとく」
 付き合えなくてごめんね、は大人の社交の常套句だけど、君は悪くない。
 心の負担なんか感じなくていいよ、と言うよりも。
 別に、断られても何のデメリットもねえから。誘わないと悪いかなって思っただけだから、何なら断ってもらってラッキーとも思うから。一人で行動するとか、娘と二人きりの方が楽しいとかあるんだぜ。
 むきになって言いたくなる私は、本当は寂しいのかもしれません。


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