2026.07.10
幼稚園に勤めていると、年長児の「読める」「書ける」が気になります。
基本的には文字と数字は小学校で習うものです。小学校の受験でも、文字の知識は問わないのが普通です。そのせいで、頓知か謎解きかっていう難問が飛び出したりしますが。
読めれば良いというものでもない。すらすら読むから天才かと思ったら、紙一重の方だった、という経験をされた方は多いと思います。私もそうでした。そうだけど、あ、やば、これあかんやつかも、という方です。だって、今までそういう子は見てきましたから。
具体的には、彼は発語が早かったんです。1歳の誕生日の前に、うさぎの絵を見て「うさちゃん」と言いました。キャンプ場で犬を見て「わわわわ」(多いな)と言ったこともあります。アンパンマンのキャラの名前も言えました。
でも全てはラベリングで会話ではありませんでした。
そのうちに、五十音とアルファベットの積み木で単語を書き始めました。「いぬ」「dog」、「ねこ」「cat」。
何かあるとすぐに有頂天になる夫は「天才だ」と騒ぎ始めました。いや、ちょっと待ってほしい。これは、もっと良くないことの前触れかもしれない、と説明したのですが。
「君、自分の子が可愛くないの?」
なんでそういう発想になるかな。というか、言ってて恥ずかしくないかな。
恥ずかしくないから言ってんだよね、うん。
などしているうちに、もっと決定的な行動が。Appleと書こうとして、pが一つしかないのに気づき、パニックになったのです。その拘りを「天才肌」とするか、A S Dとするか。前者である夫は今だったら診断出てる。絶対、多動。
あれやこれやで結局、次男は当時の診断で「自閉スペクトラム」でした。アスペ・エルデの会にお世話になることかれこれ20年、社会人グループのイベントには全部出てるんじゃないかってくらい、お世話になってます。
いろいろあるけど、彼が一番苦労するのは言語。言語が一番高い壁。電車には乗れる。ネットで乗換案内見て乗り換えることもできる。間違えたことはない。間違ったまんま、豊田行こうとして知立まで行っちゃった兄とは大違い。
会話は、まあまあできる、としておこう。もっと会話が成り立たない人は、学生の中にもいる。文章もそこそこ書ける。日常生活に困らないくらいは。普通のマンガなら難なく読める。雑誌の記事も読んでいる。どこまでわかっているかは不明だけど、結構前のめりで読んでいる。ちなみに、兄のゲーム雑誌か、私の「日経エンタテインメント」。
どこまでわかっているのか、というのは、先日分かった。
アスペ・エルデの会で伊豆高原に行ったときのことだ。
次男の情報伝達はあちらから言うときにはスムーズです。こちらから訊き返すと途端にめんどくさくなる。二つの意味で。
聞く力に問題があるらしいのと、「違うよ、こうだよ」と怒ったような口調になって、早口になる。
今回も、新幹線は熱海までなので、
「熱海に行くの?」
と訊いたら、
「違うよ、いまめたかはらだよ」
とのこと。
「伊豆高原」だと理解できた私を褒めてほしい。
とりあえず、訓読みができることはわかった。