2025.08.10
 先月は、日赤の救急外来に行った話でした。おかげさまで、何事もなく暮らしております。生活の制限もなくなりました。辛いもの、運動も解禁です。
 ただ、長風呂をやめました。と言っても、小一時間が20分になったので、十分長い方かもしれませんが、一日の疲れを癒すリラックスタイムは、風呂の外でやれ、ということに。4時間だった睡眠時間を5時間にしました。仕事の時間が1時間削られます。これ、どこで元に戻しましょうか、という自問で前回の原稿を終えました。
 まだ、5時間寝てます。というのは、やはり体調が格段にいいんですな。4時間睡眠で別に困らない、どうしても眠たきゃ歩きながらでも寝るし、と思っていたんです。夏休みに入って、4時間半にしたのは、お昼寝も少しできるようになったからです。どうも日が高いうちは文章を書く仕事が捗らない。普段できない、きちんとしたお掃除とか、整理整頓とかしちゃうんですね。まだ、夫の遺品も片をつけられていないし。

 さて、今年も夏が来たわけですが、数年前に災害級の暑さが取り沙汰されてから、毎年のように熱波が到来してますよね、私の記憶では。夫が生きていたらなんというやらです。彼が写真を撮るために一人で住んでいた知床が、この原稿を書いている本日、予想最高気温 40度ですよ。エアコンないのが普通なんですよ、あの辺りの家。夏は冷房入れるほど暑くならないし、冬はストーブがんがん焚くから。
 今日も自宅から徒歩30分の歯医者さんまで往復てくてく歩きました。今まで買ったことのない、日傘を買ったのは3年前。だって、帽子だけではどうにもなりませんもん。こんな中で子育てに従事するのは本当に大変だと思います。だって、家の中だけで過ごすと、飽きちゃうし機嫌悪くなるし。
 子ども達が小さい頃は、毎年大きなプールに行くのが恒例の行事になっていました。長島は、遊園地でも遊べて、お買い物もできて、お風呂にも入れて便利です。でも、一人勝ちが過ぎる。人多過ぎ、敷地広過ぎ。我が家は専ら、少々遠いけどラグーナ派でした。全てが、ちょっとずつ小規模。でも全部ある。規模は思い切り小さくなりますが、モンキーパークのモンプルも、子ども連れならお勧めです。名古屋からだと少々遠出でも、鈴鹿サーキットもいいですね。子どもが行きたがると、親にとっては義務になります。なんとかして絶対に、夏の間に一度は行かないと。次男は、多動ではなかったんですが、何をしでかすかわからないと言う点では目を離すことができませんから、人が多くて敷地が広いところは親が疲れるんです。
 逆に、ある程度大きくなって、別に行かなくてもいいやってなっても、親としては(我が家の場合、夫がですが)行かなきゃいけない気分になって、必死でスケジュールをやりくりしてしまう、と言うのがありました。そして「この日に行くぞー」と宣言して、反応がはかばかしくないと、切れる。切れられたので、とりあえず全員で出かけるけど、水着になるのは次男だけなので、お父さん、面白くない。
「プール入らないで何すんの?」
「遊園地でアトラクション楽しみますが」
 これ、長島でもありました。アンパンマンこどもミュージアムに次男を連れて行くとき、私と長女もついて行って、アウトレットでお買い物しようとしたら、
「ここまできて、アンパンマン行かないってどういうこと? 服くらい、イオンで買いなさいよ!」
「中学生にもなって、アンパンマン強制されるって、こっちがどういうこと? だわ。マーチンのブーツ買ってもらいに来たのに!」
 長女に言い返されて、返す言葉もなく不満そうな夫に、帰宅してから、次男の成長はとてもゆっくりで、長男の時計はうつを発症した16歳でいったん止まっているんだけど、すくすくと育つ女の子である長女は日々進化して、大人の女性に近づいていることをこんこんと諭しました。親側のアップデートが必要なんですよ。
「だって、まだ中学生だよ? うちの妹、中学生のとき、おしゃれなんて考えてなかったよ?」
「真面目に考えて、うちの娘とお宅の妹さん、一緒に論じてる?」
「ごめんなさい」
 私の義理の妹(年上。ちなみに義理の兄は年下)は、生まれてこの方、一度も化粧したことがないのが自慢です。

 我が家の子ども達は、すっかり大人になりました。夫が亡くなったとき、それぞれ24歳、22歳、18歳だったんですが、彼にとってはまだまだ子どもだったのでしょうか。4年経ち、どこに出しても大人だね、という年頃になっています。
 流石の次男も、行きたいところが、アンパンマンミュージアムから、U S Jのニンテンドーワールドに変わりました。きっと、この先、みんなでプールになんか行かないんでしょうね。

 人前で水着になるのが大嫌いな娘が、我が子のためにプールに行く日が来てくれるといいなと思いつつ。言わないけどね。なんであれ、我が子に何かを押し付けるようなことは言いたくないのは、紛れもなく何も言わない親に育てられたせいで。
 それについては、とても感謝しています。


BACK NEXT

Copyright(C) 2004,Asperger Society Japan.All Rights Reserved