2013.04.10
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NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」です 2013、4月号
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堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第83回
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◇◆おかあさんの日々
今月から、形を変えてお送りします。相変わらず、子育てを応援して行こうと言うスタンスなのですが、本当に応援団になっちゃったよなあ、と実感しています。当事者というよりも。
お蔭さまで、家族全員がネタの宝庫と言うオハラ家です。
おとうさんは、依然として世界を放浪し、いろいろやらかしてくれます。
困った児童で肥満児だった長男のマナトは、長身のイケメンくんになりました。家のことが一通りこなせる上に、第一希望の高校にしっかり入る自慢の息子です。
次男のカイトも中学の特別支援学級で、多方面の能力を伸ばしています。思わぬことができるようになりました。特に、作文能力の伸びには瞠目します。私の好きな感じの文章です。文章の産出能力は著しく低いと思っていたので、この変化は予想外の嬉しいものです。今年度のことを綴った作文のラスト、「一年生は終わりました。もうすぐひろとくんがきます。」は、素で名文だと思ってますよ。まじで。
末っ子のコトコは、4年生になります。表向きと内向きの顔が全然違う上に、猫かぶりを自認している手強い娘です。
でもね。ネタの質が変わって来ました。もう可愛くないよ、うちの子達。どんなことしても可愛くて愛しくて笑えて、という時期ではありません。
たとえば、小さい頃は喧嘩しても、それは必要なものだし、仕方がないこと、お互いさまでした。男の子なら、手が出ても、目くじら立てることの方が大人げなく感じられたものです。取っ組み合いと言っても可愛いもんだし。でも、小学4年生ともなると、男の子でも暴力に頼らず解決して欲しいですよね。
子どもの文化と接する新鮮みも薄れて来ました。子ども達はもう、「おかあさんといっしょ」なんて見ませんもん。私は何年間、晩ご飯を作るときに、こちらの番組を頼ったでしょうか。これやってる間だけ、子どもおとなしかったんですよ。でも、今だったらオンデマンド契約すれば、いつでも見せられるか。今や、マナトの興味の対象は、ライトノベルやマンガ、アニメ、ゲームや動画、映画にドラマと、普通に私と趣味を共有出来てます。おませなコトコもそちらに便乗して、子ども向けのアニメなんて、あほらしくて見てられません。プリキュアとか、とっくに卒業したし。でも、朝のEテレ「がんばれ ルル・ロロ」は大好き。
年下の同僚とかから、よく言われます。なんでもできる、大きいお子さんがいて羨ましいって。でも、言ってる本人もリップサービスだって判っているでしょ、違いますか? だって、子どもは小さいうちが、だっこ出来るうちが一番可愛いのが、不変の真実ですもの。だけど、母親業が終わったとは思いません。受験だ成績だ反抗期だと、大きくなってからの方が問題は多彩です。私はしばらく、やっぱりおかあさんでいます。
毎回楽しくとは行きませんが、これからも一緒に子どもと向かい合って行きましょうね。よろしくお願いします。