2011.01.01
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NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」です 2011、1月号
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新年あけましておめでとうございます。
干支のうさぎにちなみ、今年が飛躍の一年となりますようにお祈り
申し上げます。
本年も『楽しい子育て応援団』をよろしくお願いいたします。
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堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第56回
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◇◆少しずつ遠くまで
毎度、忙しいばっかり言ってる堀田ですが、最近更に忙しいと感じておりま
す。気のせいか。なわけないわ。忙しいわ。おとうさんも忙しいです。相変わ
らず。
そして、相変わらずしわ寄せはマナトに。大変だ。
先日の「ゆっくりくらぶ」も綱渡りでした。千種の生涯学習センターを12
時に出て、池下までかれこれ30分歩いて、そこで待ってるマナトに2000
円と2人を渡して、おかあさんは1時までに栄に。もうこれ、渡したと思った
らダッシュですから。何をどうしろとも言ってない。
言ってないが、コンビニでなんか買って帰るんだろうと思ってました。今ま
でも、そうしていたし。お昼時に、3人だけでコンビニにいると結構目に付く
ので、目撃証言も多々有ります。だいたい、マナトがしっかりしてるから、感
心だと言う話。
でも、その日は3人でマクドナルドに行ったそうです。テイクアウトしない
で、3人だけでお店で食べてきました。
「だって、うちで食べるとおかあさんがゴミの始末とか、余分なお仕事するこ
とになるでしょ」
そこまで言ってくれますか、マナトくん。
でも、ちょっと前まではそんなこと、しなかったよね。子どもだけで外食な
んて。いくら見た目が大人並だって。むしろ、だからこそ、子ども扱いして欲
しかったりするわけだし。
これが、中学生と小学生の違いなんでしょう。もう、中学生だからできるよ
って自分で意識もするし、ときどきは友達だけで映画なんかに行って、そした
らハンバーガーとかラーメンとか、食べて来るしね。
ほんの小さな日常だけど、また少し遠くに行ったんだな、と思う出来事でし
た。こうして、少しずつ遠くまで行けるようになるのは、カイトも同じで、気
が付くと随分向こうに行っちゃってるんでしょうね。
とりあえず、健気なマナトへのご褒美は、冬休みのマナティウォッチングで
す。今年しかないと思って、おかあさん、頑張って企画しました。楽しみで仕
方ないって。良かった。
きっと、家族が家族として経験できる、最後の海外旅行だと思うんですよ。
この先、この家族でどこか行くことあっても、それは純粋な意味での親子のイ
ベントではなくて、ついてきたとしても、心ここにあらずじゃないかと思いま
す。どうせなら友達と来たいなって思ってる。
今度は、どこまで行くのかな。どんな成長を見せてくれるんだろう。
カイトとコトコは物理的に、どこにも行っちゃいけません。親の近くにいて
下さい。アメリカではね。
◇◆堀田あけみ先生の略歴
1964年 愛知県生まれ。
1981年、「1980アイコ十六歳」で文芸賞を受賞、文筆活動に入る。
その後、名古屋大学教育学部に入学、卒業後、同大学院教育心理学科に進学。
専攻は、発達心理学・学習心理学。特に、言語の理解および産出のプロセス。
【主な著書(現在、入手可能なもの)】
「わかってもらえないと感じたときに読む本」「おとうさんの作り方」(海竜社)
「十歳の気持ち」(佼成出版社)、「唇の、することは。」(河出書房新社)
「泣けてくるじゃない」「あなたの気持ち」(角川書店)
「マナティ 夢の人魚」「大草原のプレーリードッグ」(共著、七賢出版)
「White Smile」(共著、ワニブックス)
「発達障害だって大丈夫−自閉症の子を育てる幸せ」(河出書房新社)
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小児科医 宮地泰士せんせいの「子育て応援エッセイ」 第56回
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まぐまぐをお読みの皆さん、新年あけましておめでとうございます。
近頃では新年のあいさつをメールで済ませる方も増えてきたようですが、それ
でも毎年お正月には多くの年賀状が配られています。
最近の年賀状を見ていると、自分のお子様の写真を載せる方がずいぶん増えてき
たように思います。
子どもの顔のアップや、兄弟で遊んで笑っている写真、家族みんなで少し緊張し
つつも撮ったであろう記念写真など、いずれも昨年撮られた中で選りすぐりの写真が
年賀状に印刷され、華やかです。
そしてどの写真を見ても、そのご家庭の様子がよく分かるような、温かく優しい
写真ばかりです。
写っているお子様の表情を見ていると、「この写真を撮った時の親御さんの目は、
きっと温かいものであっただろう。」と思われ、また、「年賀状に載せるこの写真を
選んでいた時の親御さんは、その年の子どもや家族との楽しかった思い出を振り返り、
きっと優しい目をしていたのであろう。」と思われます。
そして私達親は、日々の子育てにおいても、このような目を忘れずにいたいものです。
それぞれの親御さんの目に映る子ども達が、今年も明るく元気でいてくれるように、
そしてそのような姿が今年もたくさんの写真に収められ、また一つ成長した姿として
次の年賀状に載るように、心から願いたいと思います。
◇◆宮地泰士(みやち たいし)先生の略歴
平成7年3月 名古屋市立大学医学部 卒業
同年4月 名古屋市立大学病院小児科 入局、勤務
平成12年4月 医学博士号 修得
平成15年4月 名古屋市児童福祉センター 勤務
平成18年7月 子どものこころの発達研究センター 勤務
平成22年4月 名古屋市あけぼの学園 勤務
【著書】
・可能性のある子どもたちの医学と心理学(共著)
(ブレーン出版 石川道子、辻井正次、杉山登志郎 編著)
・直ぐに役立つ発達障害の診断とサポート(共著)
(東海小児心身医学研究会 発行)
◇◆子育てに難しさをお感じのおやごさん、専門家のみなさんを対象に、
全国的に発達支援に関するセミナーを開催しています。
詳細に尽きましては、順次、当会ホームページにてお知らせ致します。
http://www.as-japan.jp/j/index.html
◇◆「専門情報誌」アスペハート誌のご紹介
アスペハート誌は子育てに難しさをお感じのおやごさんたちに、専門的で
先進的な知見をご紹介する専門情報誌です。発達支援に関わる多くの最新情報を
掲載しています。詳細に尽きましては、当会ホームページをご覧ください。
http://www.as-japan.jp/j/heart/heart.html
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