2008.08.01
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NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」です
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夏休みの楽しい計画は、もうたちましたか!
おとうさん、おかあさんの中には、家族サービスでお疲れモードの方も
いらっしゃることでしょう。でも、子どもの笑顔をみると、そんな気持ちも
吹き飛んでしまうのでは・・。今年の夏は一度っきり!
みなさまにとってしあわせいっぱいの夏になりますように・・。
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堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第27回
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◇◆ 大人の事情
夏休みです。ここのところ、夏の行事もマンネリ化しております。
おとうさんは、毎年、沖縄に行こうか、北海道かと、口先だけ景気がいい。今
年は、屋久島と礼文島でした。でも、言うだけ。だって、計画立てるべきときに、
いないんだもん。
というわけで、オハラ家には欠かせないおとうさんの生家への帰省と、海キャ
ンプに原生林キャンプですよ、今年も。まあ、そんだけ行けば、子どもには充分
ですが。
そして、もう一つ、恒例になっているのが、大きなプールで遊ぶこと。生き物
もいないし、キャンプも出来ないけど、やっぱりプールも楽しいよ。
しかし、毎年、どこのプールに行くかについて、すごい低レベルな論争が繰り
広げられるのでした。
子ども達は、モンキーパークのプールに行きたい。キッズプールが充実してる
から。というか、キッズプールしかありませんね。
「子ども用プールしかないから、おとうさん楽しくないんだよ」
というわけで、おとうさんはラグナシア派。キッズプールも二つあるし、モン
パにはない、船の遊具もあるし、いいんじゃない?
でも、マナトの大好きな、大きなバケツで水がどーんと落ちてくる仕掛けはモ
ンパにしかありません。
それに、常にコトコとカイトを見ていなければいけないので、大きなプールが
あっても、おとうさん一人ですいすい泳ぐわけにも行かないし。っていうか、お
とうさん、そんなの、区民プールでやってるし。この前までは、スポーツクラブ
にも入ってたしね。
問題は、プールじゃないの。
子ども用プールしかないと、子ども(と、その親)しかいないのが、問題なの
です。
「せっかく、プール行くんだから、ぴちぴちしたおねいさんがいたほうがいいで
しょーが」
わかります。年に一回だけですもんね、そういうチャンス。
「あけみちゃんだって、若い子の水着姿とか、目の保養になるでしょ」
いいえ。
基本的に、若い男の体は、相当鍛えてないと、見ごたえないと思ってますから。
そういう意味では、開業当初のラグナシアでは、ライフセーバーさんがみなさ
ん本職さんで、見ごたえがありましたなあ。去年は、生っちろいおにいちゃんも
混じってた気がする。流れるプールから見る、ラグナシアガールズのステージシ
ョーなんて、お父さん方にはたまらない楽しい企画も、2年くらいで消えました
し。全体に、私にとっての眼福感は落ちました。
男性の水着に興味は無いが、女性のにはあるのも事実です。今の若い娘さん達
の水着のトレンド、抑えておいて損はありません。
でもね、そういう大人の事情は子どもには言えません。カイトとコトコには通
じないし、マナトには、
「おとうさん、きもっ!」
って言われるだけだし。
だから、毎年、子どもの喧嘩のような論争の末、おとうさんの希望が通るのが
お決まりでした。何せ、我が家で一番の駄々っ子ですから。行ってしまえば楽し
いし。
そんな我が家に、頼もしいニュース。ナガシマに、キッズプールが出来たんで
すね。多分、すっごく混むでしょうけど、平日にでも行きますか。だって、マナ
トの大好きな、バケツの仕掛けがあるし、東海地方の最先端の水着が集まってま
すよ、おとうさん。実際、大学で教えてる子が、Tバックでナガシマのスライダー
のって、えらい目にあったって教えてくれたし。どんな目かは、想像してくださ
いね。
しかし、ここで頭の痛い情報が。
キッズプールの使用は、小学3年生までって、兄弟の扱いはどうなるんでしょ
うか。例えば、大人一人で複数の子ども連れてった場合、小学4年生だから、キ
ッズゾーンには入れません、当然、小さい子には、同伴の大人が必要。じゃあ、
小学4年生は、一人で大人用プールへ?背の低い子なんて、危ないよ。
でも、そんな個人的な事情は、斟酌してもらえなさそうですね。子連れって、
あくまでも、小さい子一人とか、年の近い二人きょうだいとかを連れた、若いカ
ップルってことらしいですから。もちろん、そこに障害のある子は想定されて
いません。
さて、結論はどこでしょう。
子ども達は、テレビでコマーシャルが流れると、そこに行きたくなるので、ど
のタイミングでどんなのが流れるかがポイントかもしれません。
◇◆堀田あけみ先生の略歴
1964年 愛知県生まれ。
1981年、「1980アイコ十六歳」で文芸賞を受賞、文筆活動に入る。
その後、名古屋大学教育学部に入学、卒業後、同大学院教育心理学科に進学。
専攻は、発達心理学・学習心理学。特に、言語の理解および産出のプロセス。
現在、椙山女学園大学・中京大学で非常勤講師を勤める。
【主な著書(現在、入手可能なもの)】
「わかってもらえないと感じたときに読む本」「おとうさんの作り方」(海竜社)
「十歳の気持ち」(佼成出版社)、「唇の、することは。」(河出書房新社)
「泣けてくるじゃない」「あなたの気持ち」(角川書店)
「マナティ 夢の人魚」「大草原のプレーリードッグ」(共著、七賢出版)
「White Smile」(共著、ワニブックス)
「発達障害だって大丈夫?自閉症の子を育てる幸せ」(河出書房新社)
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小児科医 宮地泰士せんせいの「子育て応援エッセイ」 第27回
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子どものしぐさをよく見たり言葉をよく聞いたりしていると、それが自分達親の
しぐさだったり普段よく使う言葉だったりしてはっとさせられる時があります。思
わず笑ってしまうようなこともありますが、時には恥ずかくなったり反省させられた
り・・・。
子どもは本当に自分達の周囲の人、特に親の言動をよく見ています。そして子ど
もは自分の見たもの聞いたものを模倣しながら様々なことを学習していきます。
これが「子は親の鏡」ということなのでしょう。
そういう意味では親は子どもの成長にとって重要な存在なわけですが、だからと
いって必要以上にプレッシャーを感じる必要はないと思います。なぜなら私たちは
いつも日常生活で鏡を見てすごしています。大切なことは“鏡”を見ることを恐れ
て見ないようにしたり、“鏡”と向き合うことを嫌がって見えているものをごまかさ
ないことなのだと思います。私たちが普段出かける時に、いつも鏡を見てお化粧を
したり服装を正したりするように(中には鏡を見て自分に自信を持つ人もいるでし
ょう)、親は子どもと関わる様々な場面で自分自身をかえり見ることができ、その都
度自分がもっと素敵に変われるチャンスを得ているのではないでしょうか。そして親
が素敵になれば子どもも元気に成長してくれるのではないでしょうか。
◇◆宮地泰士(みやち たいし)先生の略歴
平成7年3月 名古屋市立大学医学部 卒業
同年4月 名古屋市立大学病院小児科 入局、勤務
平成12年4月 医学博士号 修得
平成15年4月 名古屋市児童福祉センター 勤務
平成18年7月 子どものこころの発達研究センター 勤務
現在に至る
【著書】
・可能性のある子どもたちの医学と心理学(共著)
(ブレーン出版 石川道子、辻井正次、杉山登志郎 編著)
・直ぐに役立つ発達障害の診断とサポート(共著)
(東海小児心身医学研究会 発行)
◇◆子育てに難しさをお感じのおやごさん、専門家のみなさんを対象に、
全国的に発達支援に関するセミナーを開催しています。
詳細に尽きましては、順次、当会ホームページにてお知らせ致します。
http://www.as-japan.jp/j/index.html
◇◆「専門情報誌」アスペハート誌のご紹介
アスペハート誌は子育てに難しさをお感じのおやごさんたちに、専門的で
先進的な知見をご紹介する専門情報誌です。発達支援に関わる多くの最新情報を
掲載しています。詳細に尽きましては、当会ホームページをご覧ください。
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