2007.08.01
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」です
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
子ども達にとっては、だいすきな夏休み、しかしお母さんたちのイラ
イラは日ごとに・・・。今月のメルマガで“笑ったり、癒されたり”
堀田せんせいや宮地せんせいのように、ひろ?い視野で子育てをどんどん
楽しみましょう!!
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第15回
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
◇◆女の子って
今回は、非常にまともな子どもであるがゆえに、影の薄い(ネタの少ない)3歳の
末っ子の話です。
末っ子にして長女の彼女なんですが、いや、実に女の子だなあと思うんで。
女の子は小さくたって女だと言うのは、わかっていました。私が女だし。息子達の
周囲を見ていても、女の子ってめんどくさい。
彼女がおなかに居たとき、「今度こそ女の子だといいわねえ」と言われるたびに、
男の子のが楽かも、と思っていました。長男がおなかに居たときから、女の子が欲し
くて欲しくて、ずっと望んでいたはずなのに、単純な男の子達だけ育てて終わる子育
てもよいのでは、と考えたりして。
長男が生まれたとき、「ついてんのかよ」と思ったのと、同様の感覚で、生まれた
ときには「無いのかよ」って思いました。思い返せば、3回とも希望とは逆の性別で
出てきちゃった気がする。
今となっては、女の子でよかったと、心から思いますが、次男にしたって、言語明
瞭で、普通に遊べるカイトは、既にカイトではなく、今ここに居る彼を、私は心底愛
しているわけですから、性別の問題ではないでしょう。
男だ女だというと、ちょっと前はフェミニストの人に、すっごく叱られましたが、
最近は、そういう風潮もおさまってきました。だって、違うモンは違うもんね。
そりゃ、男らしい女は、女らしい男より、男らしいけど。
女の子って、お金がかかる。
洋服は、全部、お兄ちゃんの友達からのお下がりだけど。
兄達の使ったものは、全部とってありました。でも、結局新調しました。彼女は、
ピンクしか認めないからです。キャラクターものも、一杯買います。
男の子のキャラクターは、わかりやすいです。ゲームやアニメと連動しているか
ら。だから、すぐに卒業してシンプルなものを身に着けるようになります。でも、
女の子の世界には、キャラクターとしてだけ存在するもの達がいます。いくつにな
っても、大人になっても、キティちゃんを身につけることが可能です。
雨傘一つとったって、兄たちが2本980円の無地のやつなのに、彼女のは300
0円近くする、キャラクターものです。
で、買ってあげちゃう私がいるわけ。
一緒に「キャラ萌え」してる母がいるわけです。
今、大好きなのは「シュガーバニーズ」。
実は、兄たちも好きです。サンリオのDVDをツタヤで借りると特典映像として、
PVがついてますが、そのナレーションのフランス語を、次男は覚えてしまいました。
真似している姿は、結構可愛いです。次男は、別に気にしていません。
長男については、表向きの姿が「空手バカ」なので、他言無用です。
こうやって、同じ楽しみを持てるってのは、いいです。
幼稚園だけが休みの日は(代休とか、創立記念日とか)、二人で美術館に行きま
す。 男の子だったら、絶対連れて行かない。
まあ、バトルも激しいです。3歳のうちから、こうだから、思春期には、大変だろ
うな。
でも、それを乗り越えて、同志になれるのが、母娘の醍醐味じゃないかって、思い
ます。
今日も、兄貴の玩具のバットをマイクに見立てて、鏡の前で、アイドルっぽい振り
付けでオリジナルの歌を歌う娘を、ほほえましく見つめてたんですがね。その歌詞が、
「だあってえ、わたちはあ、い・そ・ふ・ら・ぼーん!」
ってなんだそりゃあ!
すみません、コトコさん、あなただけは、そういうシュールなこと、いわないでく
れませんか。ネタは、兄貴達だけで充分なんで。
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
小児科医 宮地泰士せんせいの「子育て応援エッセイ」 第15回
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
ある先生がこんなことを教えてくれました。ストレスと上手に付き合うために大切
なのは、ストレスを処理する手段を何種類も持つことと“プチうれしいこと”をみつ
ける力だそうです。
“プチうれしいこと”とは日常の中のちょっとしたいいことのことです。嫌なこと
や不満にばかり目を奪われず、身近な些細なことにちょっといいことを見つける力は
いってみれば幸せを見つける力ということなのでしょう。
小さな子どもは何でもすぐに遊びや喜びにできて、この“プチうれしいこと”をみ
つける天才。大きくなってもビッグイベントや高価な物でしか喜べないなんてことが
ないように育ててあげたいものです。
親だって同じです。子どもが初めて言葉をしゃべった時、立って歩いた時、ランド
セルを背負った時、子どもの笑顔を見た時、平和な寝顔を見た時・・・。親は子ども
の成長や些細な言動に驚き、喜び、感動することができました。それで子育ての疲れ
が癒されたという経験を持っている方も多いでしょう。この“子育てにおけるプチう
れしいこと”を感じ取ることをいつまでも忘れずにいたいものです。
子どもの失敗や短所ばかりが目について、子どもがすごくいいことをしないと喜べ
なくなるとその先が心配です。むしろ些細なことかもしれないけれど、子どもの“プ
チ長所”や“プチ自慢”を見つけてあげることが、子どもを元気にさせ親自身を幸せ
にさせる、子育てを楽しむ秘訣なのかもしれませんね。
****************
NPO法人アスペ・エルデの会
「楽しい子育て応援団」
http://www.as-japan.jp/
****************