2006.11.01
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 NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」からのお知らせ

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 「子育て真っ最中」って楽しいことばかりじゃないですよね。
なんだか疲れちゃったりもします。そんな時、お茶でも飲みながら、堀田先生と
宮地先生のエッセイを読んでみませんか?
 ホッと癒されますよ♪

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堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第7回
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◆◇わーい、3時だ
 愛知県にお住まいの方ならご存知のこのフレーズ、「おやつにういろは、そ
うそう食わんぞ」と突っ込んだことが一度はおありではないでしょうか。私だ
けですか。「あんたなんかもういらん、米兵に売ってまう」と子どもを叱った
親の子なんで。
 子どもは、おやつが大好き。
大好きですか?
 なんか、うちの子たち見てると、それほど楽しくないように見える。一応、
楽しそうなんですけど。私が小さかった頃のような、「やったー!」ではなく、
「あ、そうですか。ほんじゃま、よばれるとしますか」のレベルだ。
 ここにも、偏食が関係してくると思う。おやつって、毎日一緒じゃ飽きるも
の、と私は思っていますが、子ども達にしてみると、定番が繰り返し出てくる
のが一番らしい。で、私は、親が出してくれたものは、文句言わずに食べまし
た。今日は、あんまり好みじゃないな、と思っても。
 そういう日は、ほとんどなかったんですけどね。私の偏食が無かったことも
あるし、母が手作りのおやつを作ってくれてることも多くて、オーブン無かっ
たのに、お鍋とフライパンで、いろいろレパートリーがありました。これが、
美味しかった。
 どうせ、関係者は誰も読まないと思うから、こっそり書いちゃうと、主人は
子どもの頃、「今日は手作りのおやつが」とたまに言われると、ぞっとしたそ
うです。不味いから。ここらへんが、彼のジャンクフード好きに、影響してい
るような気がする。 
 子どもの頃の外れおやつと言えば、仏事の後の落雁とか、金魚の形した、オ
レンジ色の甘いあられくらいでしょうかね。
 好みでないものを出すと、食べない、と言われるので、毎日のように、チョ
コチップクッキーです。特に、やはり次男の好みの偏りは徹底してる。チョコ
クッキー・ポテトチップス・醤油団子・ドーナツ。
 偏ってるだけでも、私としてはかなりいらいらさせられるんだが、好きなも
のだと、次から次へとお代わりを要求するのにも腹が立つ。仕事でちょっと遅
れたおやつにさせちゃうときは、ついついいいもの、買って帰っちゃうのが親
心。でも、パステルのなめらかプリンにお代わりあるかって訊かれて、「ねえ
よ!」ときれるので、楽しいおやつの時間が重苦しくなる、と。だって、何贅
沢言ってんだと思いません?プリンは、1個だろ。ケーキなんて、当然、1個
だ。
 子ども達が「やったー」といってくれるのがミスタードーナツですが、これ
も、いろいろ買って選ばせることは出来ません。長男は、絶対ゴールデンチョ
コレート。次男は、頑としてエンゼルフレンチ。2つずつね。ほっといたら、
4つでも5つでも食べるので、絶対に2つずつしか買いません。長女は、少し
は人間らしく、いろいろ食べますが、「あんちゃんとおんなじのー」というこ
とが多いので、エンゼルフレンチが無難。
 なんでも、都合の悪いことは、父親似にして恐縮ですが、これも、父譲りで
はないかと。だって、ちょっと気に入らないと、
「どうして、こういうもの買って来ようと思うかなあ。もっと、美味しいもの、
一杯並んでるでしょ」
 とぬかして、誰がおまえなんかに、二度とお土産なんか買って帰るか、と思
わせる人なので。
 でもね、おやつの時間は大事にしたいと思います。ちょっとしたイベントお
やつは特に。映画館でのポップコーンとか、栄で買い物したときの、ハーゲン
ダッツとか、山でおやつ食べてゴミをきちんと持って帰るのとか。お祭りの屋
台もね。食べたいものが、3人とも違うのが難点ですが。
 今、はまってるのが、地下鉄とバスを乗り継いで、おじいちゃんちに行くと
きに、名駅でバスに乗る前、必ずカフェでチョコクロワッサン食べること。癖
にしちゃって、しまったな、とも、思いましたが、たまにだからいいよねって、
考え直しました。
 私と姉も、子どもの頃、同じパターンで、名鉄電車に乗る前に必ず、チョコ
やキャンディがぐるぐる回ってて、好きなだけ袋に入れて、グラムで買う、あ
れを買ってもらってましたもん。すっごく楽しみでした。おじいちゃんの為に、
小さな「松露」は絶対入れてた。
 いつのまにか、しなくなってました。
 やっぱり、これも思い出になる日が来るはずなので。
 今のうちに、楽しんでおこうと思います。
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 小児科医 宮地泰士先生の「子育て応援エッセイ」 第7回
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 “スポーツの秋”、“芸術の秋”、“読書の秋”と言われるように、秋は趣味

や運動、勉強に打ち込めるいい季節です。
 この時期は子ども達も元気ですから、「子どもと一緒にどこかへ出かけよう。

」という方も多いでしょう。
 “行楽の秋“ですから遠くへ行くのもいいですが、いつもは車でさっと通り過

ぎて
いる道をゆっくり散歩してみるのもいいですね。きっと「こんな物があったんだ

。」
とか「こういう景色だったんだ。」と、普段見過ごしていた新しい発見に驚くこ

とも
あるでしょう。
ささいなことにも発見と感動があることを子ども達に教えてあげたいですね。
 いつもとはちょっと違ったペースでやってみるのは、様々なことを学んだり見

直す
きっかけになることがあります。
以前、こんな発見をされたお母さんがいました。
「うちの子は○○しなさいと言ってもすぐに動かない。どのくらいで動き出すの

か、
試しに心の中で5秒数えて待ってみました。そうしたら、たった5秒のはずなの

に、
いかに待つのが長いか、そしていかに普段自分が子どもを待っていないかが分か

って
愕然としました。それ以来、子どもを急かしてばかりいるのはやめようと思って

優し
くなりました。」
 スピードと競争の現代社会で、私達は自分のペースばかり優先し、相手を待つ

こと
を忘れてしまうことがあります。
子育てにおいて、最も重要で一番難しいのは“待つ”ことなのかもしれません。
 外出する時も、子どもに「早く早く。」と急き立てて行くよりも、余裕を持っ

たス
ケジュールで、余裕を持ったペースで行けると本当に楽しくて満足できることで

しょう。
余裕を作ろうとすると、見たいものややりたいことを少し削らないといけないか

もし
れません。でも「また今度。」という次への期待を得ることもできます。
 “何事も腹八分目がいい”とはよく言ったものです。そういえば“食欲の秋”

でし
たね。
 何はともあれ今年も“実りの秋“であるといいですね。

◇◆子育てに難しさをお感じの親御さん、専門家のみなさんを対象に、
全国的に発達支援に関するセミナーを開催する予定です。
詳細に尽きましては、順次、当会ホームページにてお知らせ致します。
 http://www.as-japan.jp/j/index.html

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先進的な知見をご紹介する専門情報誌です。発達支援に関わる多くの最新情報を
掲載しています。詳細に尽きましては、当会ホームページにてご覧ください。
 http://www.as-japan.jp/j/heart/heart.html

◆◇「楽しい子育て応援団」へのご意見、ご感想をお待ちしています。
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