2006.08.01
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NPO法人アスペ・エルデの会「楽しい子育て応援団」からのお知らせ
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堀田あけみ先生の「子育て応援エッセイ」 第4回
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◆◇子どもとケータイ
小学生の子どもに、携帯電話を持たせるかどうか、というのが、問題になるなんて、嫌
な世の中になったものです。以前は、早過ぎるっの一言で済ませられたんですが、防犯と
いうことを考えると、どうしようかなって。ただ、事件の報道を見る限りでは、犯罪の抑
止には役立ってないですけどね。持ってるから狙われた例はあっても。
でも、早過ぎだろやっぱりって思うのは、うちが今のところ、男の子しか、一人で世に
出してないからですかねえ。
家の近所に、小学1年生のときからいつも携帯を首からぶら下げてて、「これがあるから、
俺はどこへいっても大丈夫だ」が口癖の子がいるけど、結構恐い。親が近くにいませんっ
て、言ってるようなものだもんな。電源切られたら、終わりだし。
別の子のおかあさんは、入学と同時に携帯を持たせたけど、もうやめたそうです。
「だって、すぐ落としてくるんだもの。○○(お子さんの名前)って表示が出るから、何
があったのかと思って電話に出ると、知らない男性の声なんだわ。この携帯拾ったんで、
ママってとこにかけてみましたって。すぐに菓子折り持って、引き取りに行ったのが1回
や2回じゃないもんで、やんなった」。それは、本当に早過ぎたんだな。
女の子は、そういうことが無い分、持ってる子も多い。そして、持ってる子は羨ましが
られる。別に、親に電話なんてかけたくないけど、ゲームが出来たり、写真や動画が撮れ
たりするんだもの。人形で「映画」を作るのが趣味の長男なんかは、羨ましくてしょうが
ない。
先日、キャンプに行ったときも、持ってる子がいた。まだ、うまく使いこなせてなくて、
どうしたら写真が送れるかとか苦労してたとき。
「亀が卵産んでる!」
と長男の叫び声。
「卵だって!」
「これどうしよう。まだできてないよ」
「どうでもいいって。それより亀だよ!」
「そうか、写メより亀か!」
携帯を操作中にしたまま、声のした方向にダッシュした彼女たちが、頼もしかった。
子どもは、こうでなきゃね。
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小児科医 宮地泰士せんせいの「子育て応援エッセイ」 第4回
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幼い子は質問されて答える時や、診察室で自分に聴診器をあてられる時、「大丈夫?」と
たずねるように親の顔を見たりしますよね。その時親がニコッと微笑んで「大丈夫だよ。」
と答えてあげると子どもの表情はリラックスして元気を取り戻すのが分かります。
自分のやっていることが間違っていないことを誰かが確認してくれたら、もし間違えそ
うなら批判でなく丁寧に指導してくれたり手伝ってくれたら、どんなに安心で元気にがん
ばっていけることでしょう。
だから子どもが元気に成長することを願うなら、「見守ってるよ、大丈夫だよ。」という
サインを送り続けることが大切なのだと思います。
何をやるにしても最初からうまくいく人はいません。だから見守ってもらいながら練習
することが必要なのですね。
でもこれはそのまま親御さんにも当てはまります。
“子どもが1歳なら親も1歳、子どもとともに親も成長する。”という言葉があります。
親だって最初から完璧なんてことはない。みんな試行錯誤の繰り返しです。でも大人は自
分があっているかどうかをどのように知るのでしょうか。それは子どもと家族と自分自身
を見れば分かります。その三者が元気でいるか、満足(納得)しているかどうかです。特
に子どもが元気かどうかは、「見守られているよ。大丈夫だよ。」という親のあなたへのサ
インなのだと思います。親子で互いの顔を見た時、微笑み合えると素晴らしいですよね。
◆◇夏休みに入りましたね。
キャンプや花火、水遊び。夏ならではの体験を数え上げるとキリがありません。
ゆったりとした時間の中で、親子で楽しむ豊かな経験から芽生えてくる育つ力。
子どもと一緒に、目いっぱい夏体験楽しみましょう!
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NPO法人アスペ・エルデの会
「楽しい子育て応援団」
http://www.as-japan.jp/
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