2020.11.10
おでかけ、お好きですか?
あなたは、ご家族は。
私は好きです。夫も子ども達も好きですね。汚部屋なので(既にこちらで公開済み)、家に居たくないのかもしれません。
子どもが小さい頃は、家にいても外出しても大変でした。
家にいると飽きちゃう。うるさいから、気分転換におでかけすると、車の中でも機嫌悪くなるし、電車やバスは大変だし、行った先では目が離せない。
結局、どこにいても子どもが寝ない限り、親の平安は得られません。
起きるんだけど、すぐ。
とりあえず、週末毎に一度はみんなで車に乗っておでかけです。遠くに行くこともあれば、ショッビングセンターに行くことも。あちこちに大きなイオンやアピタができてからは、毎週のように行ってましたね。帰りにはお風呂に寄って。
聞き分けができるまでは、車の中で座っているのが、大変でした。すぐ泣く。下に行けば行くほど、大変。泣いてもベビーシートから下ろす訳には行きません。年に3・4回、8時間かけて名古屋から群馬に帰省していましたから、少しでも進みたくて、そうそう休憩もとっておれず、泣かせたまま進みます。
末っ子が泣く。
聴覚過敏の次男が怒る。
繊細な長男が傷つく。
まさに地獄。
でも、帰省を渋ろうもんなら、鬼嫁ですもの、私。
夫の兄妹全員独身だから、たった一人の他人ですもん。
末娘が年長さんのときに、私が専任の仕事を得て、初めてのボーナスで3列シートの中古車を買いました。それには、テレビがついていて。
ある程度、大きくなったのと、3人が分かれて乗れるようになったのと、車内でテレビやDVDが見られるようになったのとで、車の移動が随分楽になりました。
子どもが小さいうちは、自家用車での移動が一番です。荷物をたくさん持てる。散らかしても騒いでも飲食も大丈夫。でも、いつまでも小さいわけではないから、大人になったら、どんな風にお出かけするか、イメージしておくことは、結構大切です。
計画ではなく、イメージってところが肝心。というのは、しっかり計画してしまう人は、現実との折り合いよりも理想に走りがちです。最初から、高みを目指さないといけない、と思ってしまうんです。ゆるーくイメージしといて、違うとなったら方針を変えよう、くらいでいいと思います。
例えば、車を運転しても差し支えないタイプであれば、早々に免許をとって、車やバイクで移動すればいいんです。自分だけの空間で快適に移動ができます。障害の有る無しに関らず、小さい子どもは電車の中で泣いたりしますが、大人になって大声で泣いてる人はいません。はた迷惑な行動をとって、注意されたら逆ギレという困った大人はいますけど。だから、ほとんどの人が大人になったら電車に乗れる。想像してごらん。
電車に一人で乗れる感じ? 誰かが一緒なら、落ち着いて乗れる?
それとも、電車は諦めて、タクシーを使えるようにする?
子どもは発達の途中で、思いがけない成長を見せます。それは思いがけない出会いや、環境の変化があるからです。
私の次男へのイメージは、いつか一人で通勤くらいできたらいいな、というもの。決まった所へなら、毎日同じ時間に行って帰って来られるくらい。
アスペ・エルデの会で総会に行くと、大きいお兄さん達もいます。大学に行ってる人もいるし、働いている人もいる。こんな感じになってたらいいな、というモデルがいてくれるのは、親にとっても本人にとっても有難いことでした。
親と自分の間の世代に位置するロールモデルって、とっても大事なんです。小学校の高学年から、中学生にかけて、会の活動の中で次男を担当してくれたボランティアのお兄さん達を次男は「憧れの人」「大切な人」と呼んでいました。
先輩やボランティアさん、多くのモデルに恵まれて成長した彼です。
さて、一人移動への道、成長過程のあちこちに、寄り道しながら見て行きましょう。