2020.09.10
何もかもが、いつもと違う夏が終わります。
短い夏休みには、恒例のお祭りもプールも旅行も映画もありませんでした。
夏気分が味わえなさすぎて辛いので、わざわざかき氷だけ食べに行ったりしました。スイカを見かけて、買わなきゃ夏が終わらないような強迫観念に駆られて食べました。いや、普通に美味しかったんだけど。
そして秋もまた、いつもと違う秋が来ます。
私の中では、秋まで引きずる予定じゃなかったんだけどなあ。6月くらいに収束する心積もりでおりましたよ。今や日本中がこりゃ来年もどうなるかわからんぞ、と思ってる感じすらします。
それはさておき、二学期には、学校の行事がたくさんあります。子ども会のイベントがそこに入ることもあります。今年はどうなるんでしょう。
運動会とか、初めてのものが変則的なのも可哀想ですが、やっと慣れて来たところに、今年は中止とか種目変更とか無観客開催とか、変化が苦手な子には大きな試練になる可能性もあります。縮小開催だったりすると、嬉しい子もいるかもしれませんね。
運動会やお祭りは、朝早くに起きて準備して、一日外で立ってるわけですから、なくなると親としては、ちょっと安心してしまうかも。現時点で開催されるかどうか不透明で、選手の皆さんへの同情が集まっているオリンピック・パラリンピックですが、不謹慎なことに私は、開催されなきゃ勝つことがない代わりに負けもしないんだよなあ、と思ってしまいます。
それほど弱くはない運動部にずっといたせいです、きっと。名大の弓道部で副将してた頃は(実質的に女子部がなかったので、全体の副将です。つまり、女子の中で大将)、「射率」と呼ばれる的中率が異様に低いにも関わらず、リーグ戦を入れ替えなしで勝ち抜きました。どういうことかというと、私が出るとなぜか途端にレベルの低い泥仕合になるんですわ。こっちもひどいが、あっちもひどい。当たらない割に負けないチーム。しかし、当たらないんで、いつ負けるか、こっちはひやひやもんなんですよ。なんかで試合中止にならんかと、いつも思ってましたわ。なんでもいいから、なんかで。
長じては、子どもの空手の試合がそうで、こちらは現地への移動が大変なんです。防具もあるので、車で行きたい。でも、競技場の駐車場って、本来そんなに広くありません。イベントのあるときには、第2、第3と遠くに特設駐車場を作るんです。だから、必要以上に早く行くことになります。それにお弁当でしょ。それから、我が家の子ども達は、何故か防具を忘れるんです。何度も何度も。
「あけみちゃん、どうして気をつけてないの、この前もだったでしょ」
って、だったらそっちが気いつけろや。ていうか、弁当も着替えも財布もカメラも管理しとらん子ども達が気をつけとけ。あんたらの防具やろ。こっちは、5人が一日過ごすための荷物の準備で大変なんよ。更に、うちの子達はそこそこ強かったので、いつも表彰式まで残っていて、これが長いんだなあ。一試合ごとにめちゃめちゃ緊張するし。こっちが。少年部の試合は90秒。フルコンタクトなので、実際に殴ります。痛いです。緊張で手が震えて計測できないので、スマホを床において正座してました。
どれも楽しみなような、億劫なような。
純粋に楽しいなって言えないのは、私も日常が好きな人だからでしょう。
非日常のイベントもいいけど、結局、ルーティンをきちんとこなすことに多幸感を覚えるのです。大人だからかな。イベントには、出費と手間と責任がつきもの。
地元のお祭りの獅子舞に誘ったら、
「子どもは好きかもしれないけど、私が面倒なので嫌です」
と、はっきり断られたことがありました。羨ましい潔さです。
綺麗事じゃなくて、心底、私のエゴで。
子どもの笑ってる顔とか、頑張ってる姿、好きなんだよなあ。