2019.10.10
驚いたことに、この夏休み、私はイオンに一度も行きませんでした。
恐ろしくどうでも良い。
わけではない。
イオン(東海地区ではアピタも)は、子育て家庭における必需品と言って良いかと。行かないこと即ち、子育て家庭卒業と言っても過言ではありません。
なぜ必須なのかというと、子ども向けの商品がリーズナブルなお値段で買えるから、でもありますが、プレイコーナーやゲームセンターで遊んだり、御飯を済ませたり、様々な目的がここで完結するからです。映画館やスポーツクラブがついてたりね。子どもは週末ずっと家にいると退屈してしまいます。ショッピングモールに行けば、ガス抜きができて、日常の用も足せて一石二鳥です。休日の最寄りのイオン、知り合いに会う確率が非常に高い場所です。
とにかく、何かとイオンへ行く生活が、ここ二十年ほど続いていたのに、家族で動くことが少なくなり、買い物の場所も栄がメインになり、ついにはほとんど行かない、という状態になりました。
ゲームセンター大好きな男子達も、他の場所を開発したり、一人で出かけたりしますから。
でも、イオンが鬼門、というケースもあります。
すぐに走って行ってしまう子は、広くて構造が複雑なモールだと、目が離せないし、しょっちゅう追いかけて走り回らないといけません。
楽しいキッズ用のプレイコーナーも、他のお子さんとトラブルを起こしがちで、目が離せません。次男は、積み木を崩すのが大好きで、自分が積んだものだけでは足らず、積んでるのを見ると、崩しにダッシュするような子でしたので、未遂にするのに必死でした。
そんな我が家が、活用したのがキャンプ場です。長男が幼稚園に入るまでは、平日キャンプも頻繁にしました。ほぼ貸切状態で、どんなに走り回っても誰にも迷惑をかけません。ただ、切り株や川、虫等の危険はありますので、お子さんからは目を離さぬように。でも、切り株はぶつかっても怪我するだけで、揉め事に発展しませんもんね…。本音をいうと、軽い怪我なら、よそのお子さんとのトラブルの百倍ましです。
動物写真家である夫は、キャンプをベースに取材をすることもあるので、一時期は結構本格的な装備を持っていました。キャンプ道具って、凝りだすとどこまでも行くから、凝り性のお父さんのいるご家庭は、要注意です。ダッチオーブンが日本でも出始めた頃だったので、いろんな料理も作りました。
最近は、キャンプがブームになっているそうなので、スポーツショップに行けば、用具は揃っていると思います。
となると、テントとタープを建てるのは必須、となりそうですが、バンガローやコテージを備えたキャンプ場も多くなりました。
外に行くのは、自然と触れ合う為。情操にもいい、体も動かせる。
でも、私達には、次男を他人に気を遣うことなく走ったり、騒いだりさせるという大きな目的がありました。
やめなさい。そんなことしちゃ駄目でしょ。それは、カイトのじゃないの。
そんな言葉を言われないで遊べる場所へ。
そして、言わずに済む時間を。
今は、家族の時間がなかなか合わないので、すっかり行かなくなりました。でも、虫や外遊びが苦手だった長女が、「テントも立てられない、火も熾せない大人になりたくない」と、言い出しまして、大人になるまでに、もう何回か、家族でキャンプをすることになりそうです。
紅葉の頃が、一番お勧めです。夏は暑いし、人が多い。焚き火の暖かさが有難い季節の方が、楽しいです。気温が下がると、空気が澄んで、星も綺麗です。
でも、星が一番綺麗なのが冬。軽くて良い防寒具が安価に手に入るようになりましたので、きちんと防寒・防水した上での、人がいないキャンプ場での雪遊びは、本当に子ども達が大喜びで駆け回りますよ。
特別支援級のお友達と、三家族で行ったキャンプは、子ども達が寝た後で、いつもお迎えで立ち話するだけなのに、ゆっくりお話しできて親が楽しかったなあ。
これは、インドアとアウトドアの対比であると同時に、日常と非日常の対比でもあります。次男は、アスペ・エルデの会の日間賀島合宿が大好きで、社会人になってからも楽しみにしています。今は、社会人のグループはアプリを使ってイベントの連絡を取り合っていますので、チェックを欠かしません。
子ども達は意外と、日常を好み、日常に不満を抱かないものです。特に、変化苦手なお子さんは。枕が変わると寝られないタイプとか、しっかりしていても、夜のおトイレが心配なタイプのお子さんも少なくありません。
実は、親にこそ、非日常体験は必要だったりします。
育児で仕事で、いろいろあるから、自分の為に楽しい時間を作ってください。