2017.11.10
かっこいい!
堀田あけみ
今年は天候がなかなか安定しませんね。
と、毎年言っている気がします。
大丈夫か地球。
でも、ほんと、暑いんだか寒いんだか、天候不順に加えて更年期で、まじ、わかりません。いつまでも、熱くならないと思ったら猛暑だったり、そうそうに涼しくなったような気がしたのに、10月半ばに30度だったり。
しかし、どんなときでも学校行事はやってきます。特に、2学期は多い。
更に、小学生がいると、運動会のうち一つは、5月開催になります。マナトが通っている途中くらいから、秋開催から移行しました。確か、校舎の耐震工事で止む無く一度5月開催にしたら、行事の多い2学期が楽になったから、のように記憶しております。だから、楽っちゃ楽。3人分の運動会が一気に来るのは、結構大変です。マナトは、運動会自体、卒業しましたがね。
今年、カイトはおそらく人生最後の運動会を迎えることになりました。例年、コトコの運動会と被るとか、シンポジウムと被るとか、午前の部だけ見て、そそくさと帰っていたのですが、今年は何とも被ってません。ゆっくり見られます。
なのに、雨の予報が。直前に、曇りに変わったにも関わらず、当日6時に起きたら、やっぱり雨が。予備日は水曜日、1限から4限まで授業がある上に、その後で会議まであります。
最後の運動会だから、見たい。でも、天気に文句言ったらいかん。
カイトのお弁当だけ作って送り出しました。そしたら、決行のメールが。急いで、自分のお弁当を作ります。おにぎり、ウインナー、ほうれん草のおひたし、以上。
今回のメインは、「集大成」と名付けられた、組体操とダンスを合わせたものです。振り付けに、1年生のときの「RYUSEI」、2年生のときの「ソーラン節」が組み込まれています。手話も披露します。次々と変わるフォーメイションで、我が子がどの位置にくるか、一人一人の保護者に、お知らせが来ています。クライマックスで保護者席のど真ん前だというのがわかったので、そこで待機。
カイトたちの学年は、様々な障害を持った子ども達97名で構成されています。みんな、楽しそうにしています。踊ったり、ピラミッドを作ったり、ポーズを決めたり。
かっこいいぞ、こいつら。すごいぞ。
そして、この子達にこれだけのことを達成させた先生達もすごいぞ。
最後に全員で、組体操の技を決めたときには、泣きました。ちょっとだけだけど。
ちなみにカイトは常に土台。
どの競技に出るかは、生徒の自主性に任されているようで、カイトは頑として玉入れ一筋。他にはエンジョイリレーと選抜リレーがあります。説明要りませんね。素晴らしいネーミングです。選抜リレーはガチ勝負ですが、エンジョイリレーは様々な障害の子が出るので、最後の最後まで目が離せません。
足の速さだけではなく、バトンがうまく渡せずグラウンド半周ぐらいかけて渡す子がいたり、渡す気が全然ない子がいたり、走るのやめちゃったりもあるので、どこで逆転されるかわからないのです。それをみんなで大笑いしたり、大きな声援を送ったり、拍手したり、大盛り上がりで見守ります。
この子達のイベントには、本当にハズレがない。いつも、胸の中に何かをしっかり残してくれる。もちろん、小・中学生時代も楽しかったけど、養護学校の3年間、いいものを見せていただいたと感謝しています。
雨が降りそうで降らない空は、運動会にはちょうどよかったのかもしれません。予備日の水曜日は、最高気温が30度でしたから、見ていたとしても辛かったし、子ども達もたいへんだっただろうな。
暑い中、ずっといる運動会は、更年期の母にとっては辛いものです。さぼっちゃいたいと思ったこともあります。でも、行けば喜んでくれるだろうなあ、と思いながら、子どものためという建前で出かけて、自分が楽しんで帰ってきます。
そして、学校の事情もわかりますが、運動会はやっぱり秋がいいなあ。
金木犀と高い空と青蜜柑の香り。
運動会とお祭りには、そんな季節が良いのです。