学習障害とは、「知的な能力は正常であるにもかかわらず、学校での学習がうまくいかず、著しい読みの問題や書きの問題、計算の問題を示す子どもたち」をいいます。
学習障害について;かなり曖昧な定義で教育現場で学習障害が語られているために、実態が不明確になっているが、典型的な子どもたちの場合には情報処理過程での音声符号化や視覚情報と聴覚情報との変換などの認知心理学的問題や、神経心理学的問題を有していることが多い。
また、気が散りやすかったり落ち着きがなかったりといった注意欠陥多動障害の合併も多く、適応が芳しくない子どもも多い。さらに、不器用さといった問題を示す子どもも多い。
一方で、学習には情緒的影響が強く働くため、情緒的問題(神経症)としての学習のできなさといった症状もあり、さらに学習への苦手さを有する子どもは、他の領域ほぼ全てにおいて情緒的問題を併発させるので、情緒的問題への働きかけがきわめて重要です。
エルデの会はそうした学習障害の子どもたちへの学習の援助を「学習を楽しめること」を重視して行っていこうという目標から出発しています。子どもたちは楽しみな
がら学習課題などに取り組んでいます。
また、学習障害の子どもたちは、上述のようにして様々な問題を示すため、両親の多くも、子どもにどのように対処したらいいか、どのように学習を指導したらいいかという点で困惑を感じます。エルデの会では、そうした両親への心理的援助もおこなっています。